さあ祭りが始まりました。今年も大いに盛り上がりましょう。

開会式

超久しぶりに雨が降った気がするものの朝よりだいぶマシになって気温もそんな低くなかったからよかったです。

カラフルなジャージがそれぞれのチームカラーで行進するのは毎年楽しいですね。
別に正解があるわけではないので一見ゆったりした行進も気合い入った行進も味があります。
大阪桐蔭と東福岡はいつも通りゆるふわ行進、尾道はスーパー気合い入ってて良い感じでした。
高鍋、尾道、仙台育英に入場行進賞が授与。おめでとう。

日川キャプテンの選手宣誓は感謝の気持ちを押し出した素晴らしいもので、今年もあんな大声で叫ぶのに詰まることなく見事な宣誓。
たぶん丸覚えだと大声であの量言い切れないから、自分の言葉、本心だからこそなのでしょうね。
って村上さんが毎年言ってます。

女子15人制東西対抗

女子のレベルアップは毎年感じます。
元々根付いてなかったというのもあるんでしょうけども、左のロングパスも投げれるしブレイクダウンでボール出せるし見てて楽しいです。
女子はキックがそんな飛ばないんで、展開ゲームになるし良いですね。

集まりたてのチームでサインプレーがきっちり決まるし個人個人のスペース感覚がしっかりしてるんでしょう。
西軍のセンター陣のボールもらう時の加速とかすごいです。
ボールもらう時に少しずらしたり、練習してるからこそ身につくテクが普通に出てました。
フォワードのブレイクダウン合戦も見応えあり。

17-5で東軍の勝利。

高松北 – 流経大柏

前評判通り流経大柏が圧倒する展開。
バックスみんなバランス良いしフォワードも走れる良いチームです。
点差がついても雑なプレーも少なかったし上狙う決意が感じられました。

高松北はトライされた後のキックオフはだいたい競りにいく10m付近に蹴り込んでいて、ある程度トライされることは見越した上でなんとかボールを確保する練習をしてきたという気がします。
何回かはクリーンにキャッチできていたし、その後の動きも訓練されていました。

他にもゴール前のBKサインプレーやラインアウトからの内返しスペシャルサイン、ボールもったらやりたいこといっぱいあるんだろうなという感じでボールを持つと躍動していました。
残念ながらあと数センチトライには至らないプレーがあって、そのリプレイを見た解説の山田選手が「いけーーー!」って叫ぶぐらい熱い攻撃。

柏のディフェンスは素晴らしく、だからこそトライできなかったわけですがそれでも通用するプレーがあったのは収穫です。
これからの人生も強大な何かと戦うわけだしその経験は絶対どっかで生きるし、2年以下の部員は来年速攻活かせる。

高松北 0-95 流経大柏

和歌山工 -明大中野

ずっと勝てなかった和歌山勢が去年勝って、今年は強豪を苦しめました。

和歌山工は終始ディフェンスの意識が高く、ヒットの瞬間必ず一歩踏み出すタックルを繰り返し明大中野を焦らせます。
後半明大中野は連続攻撃よりモールや外に一発で回して撹乱する作戦でトライを重ね逃げ切り。

和歌山工はディフェンスからチャンスメイクを前提としたゲームメイクで、試合終了まで切れることありませんでした。
アタックも一度スクラムから明大中野ディフェンスを完全に崩してトライが生まれていて、抜けた選手のパスの冷静さから練習量が伺えます。

とにかく和歌山工は素晴らしくて、どうにか格上のチームに勝ってやろうという工夫があちこちにありました。
事実明大中野を完全に焦らせていたし、サイズ差あるのにボールは継続できます。
あのフォワードがサイドでハーフからボールもらって当たるプレーって簡単そうに見えるけど体重差あったらなかなかきつくて、今日みたいにボール滑る時にミスしなかったのとか尊敬。
変則的なポッドでユニット作ったりしてて、まだまだ見たいチームでした。

少なくとも今日の試合見て和歌山工が高校からラグビー始めた選手がほとんどなんて誰も思わないような堂々としたもので、心から応援したくなるようなチームです。
もちろんそれを破った明大中野はもっと偉いし、今日の試合は明大中野を強くした気がします。

和歌山工 10-35 明大中野

その他試合結果

第1グラウンド中心に見てたのでまだちゃんとみれてないですが、好ゲームが予想された長崎北陽台と札幌山の手は長崎北陽台がトライを量産し、札幌山の手の強力バックスを押さえ込んで勝利。

高鍋は旭川工を圧倒し大量得点。
旭川工はラストワンプレーで明らかに訓練されたモールからラックサイド突いてトライ。

毎年1回戦は点差が付く試合が多く、関心もまだ低いように思いますが取られようと思って取られるトライもないし勝負を投げる選手もいません。
一瞬一瞬切り取ると本当に熱い展開の連続なのですね。
本当はなんの努力もしてない外野があーだこーだ言うのも憚られる精神状態にあるはずなんですが、それでも痺れる試合を見せてくれるこの面白さは否定できません。

大会試合速報 | 第96回全国高校ラグビー大会 HANAZONO LIVE

第1グラウンド
流経大柏 95-0 高松北
明大中野 31-10 和歌山工

第2グラウンド
新潟工 50-14 鹿児島実
長崎北陽台 31-10 札幌山の手
東農大二 50-14 つるぎ

第3グラウンド
光泉 39-3 日川
報徳学園 88-0 郡山北工
高鍋 69-5 旭川工