毎年決勝の前は合同チームからの選抜による東西対抗戦が行われます。
合同チームは一つの学校ではメンバーを揃えられない学校同士でチームを作り、県大会の予選に参加しますが、もし優勝しても花園にはいけません。
そんなわけでこういう試みが行なわれてるわけですが、これが毎年レベル上がってて超面白いです。

今年も急速チームとは思えない連携ぶりを見るにラグビーの理解の高さが見えました。
もちろん個が評価されてここに来てる選手ばかりなので接点も見どころ十分。
細かい部分で東軍が勝り、31-10で勝利という結果でしたが、西軍もバックスのプレーなど素晴らしかったです。

そしてなによりJSPORTSでは谷口藤島による力の入った取材を元にした実況解説が名物で、それを毎年楽しみにしてる人も多いのではないでしょうか。
というわけで紹介されていた選手の別の一面が見えるものをまとめました。

東軍1 鈴田幸暉

好きな選手はムタワリラ。
小学校から相撲とラグビーの併用でやってて、6年の都大会では3位までいったけど、敗れた相手が大鵬の孫で、ふっとばされて相撲はやめようと思ったとのこと。
藤島大「ふっ飛ばしてくれてありがとう、ラグビー界としては」

東軍2 藤村樹人

畠山選手と同じ鹿折ラグビースクール出身。
サントリーが岩手に来た時はみんなで応援に行ったとのこと。すばらしいです。

東軍3 安斎昂汰

中学1年の時点で100キロ近くあり、岩手県のわんこそば店で110杯の記録を出したそう。
「大人と比べてもあなたはよく食べる」と中1の時点で認められる。
藤島大「猛者ですね」

大東文化大学に進学予定。

東軍4 渡邉祐太

特技は元素記号を1から113まで間違わずに2分30秒で言い切ること。
谷口さんも取材時に確認したそうです。

藤島大「素晴らしいキャプテンです」

東軍8 小比類巻元希

お母さんに女で一つで育ててもらったから、お母さんのために精一杯やるとの意気込み。
ボクシングも取り入れつつ、ラグビーを極めてる最中。
将来はトップイーストに入ってトップリーグ昇格が夢。

藤島大「こういう柔らかいランの人の方が将来活躍できる、八戸の風が吹きましたね」

東軍15 中田飛加留

御所実業の吉田選手と中学まで一緒に長野でプレーをしていた。
できれば御所に決勝までいってもらって、この日に会いたかったと話していたそう。

東軍12 ハンセン海

2年前に出ていて活躍したハンセン平の弟。
平くんは現在アリゾナ大でプレー中でプロを目指してるとのこと。
海くんは東海大に進学予定。
東海でやるにはまだ軽いと思って、94キロの体重を100キロ台まで増やした模様。

東軍13 男乕裕介

「おのとら」と読む名字で、その地域にしかない名前らしいです。

東軍14 白谷ドンジョ

お父さんが中央アフリカの方でお母さんが日本人のハーフ。
1歳から日本で暮らしていて、ラン能力高し。
名古屋経済大に進学予定。

東軍17 六串直人

岩手高校。
この岩手高校が岩手で最初にラグビーが初めたそう。

藤島大「直木賞作家、高橋克彦もそうですね」

東軍20 西川龍朗

にしかわではなく「にしがわ」と読むみたいです。
キックのルーティンが特徴的で、谷口さんは「海外ラグビーを研究して」とぼかしていたものの、藤島大さんは「ダンビガー」とあっさり答えを言ってました。

東軍25 武田海

この試合がラグビー最後の試合。
卒業後は屋根の瓦屋さんになるそうです。

西軍2 矢吹大輔

入部した時は部員が1人しかおらず、指導してくれた足立先生がずっとスクラムを1対1で組んでくれたので恩返しをしたいとのこと。
東大阪ラグビースクール出身で追手門学院大学へ進学予定。

藤島大「1人でスタートしたとは思えないラグビー理解が深いですね」

西軍3 松田祐作

両親が松田優作の大ファンでつけた名前だそう。
代表作の「太陽にほえろ」は見たそうですが、よくわからなかったとのこと。
ハンドボール部で中学時代に全国優勝経験あり。
ドラムを叩くのが趣味で、レッド・ツェッペリンのジョン・ボーナムに憧れている。

西軍4 宮崎拓海

上に言ってラグビーを続けるために筋トレ中。
ボディビルの鈴木雅さんのプログラムを勉強してるそう。

藤島大「強かったです」

西軍7 畑憲吾

小学生から少林寺拳法を6年間やって金メダル6つ、中学で駅伝の全国大会に出場。
藤島大「能力が高い。大学で十分通用する」

将来はラグビーの指導者か駅伝の指導者を目指している。
藤島大「駅伝にまだ少し未練がある」

未練言うな!

西軍11 二重正人

天理中出身で、御所実業の15岡村選手と一緒にプレーをしてたそうで、岡村くんをラグビーに誘ったのは彼だそう。
「すごいプレーヤーになりました」

筑波大学でラグビーをしたいらしく勉強中。
頑張れ。

西軍8 岸本浩貴

1、2年の時は倉吉北として花園に出てて、部員不足になってダブル花園。
藤島大「花園のベテランですね」

西軍10 小田原英義

山沢拓也選手に憧れを持っているそう。
疲れた時は自分のピアノでリラックス。
得意曲は木村カエラのバタフライ。

谷口「私もこれはYouTubeで聞かないといけないんですが、おそらくリラックスするんでしょうね」

西軍13 高江洲京介

素潜りが得意。
「イラブチャーを取って食べてます」
2分は軽く素潜りできるそうで、日本文理大学に進学予定。

西軍15 山口魁生

立命館大学に進学予定。

西軍16 山口草太

島根大学に進学予定なのですが、アメフトとラグビーで悩んでるそう。

藤島大「アメリカンフットボール案は却下」

西軍17 堀尾優次

中学時代は吹奏楽部。
チューバを担当していたのがラグビーに転向。
未来のホラニ!

西軍19 佐藤海

警視庁を受験して結果を待っている状態。
好きな選手はリッチーマコウ。
どこが好きかと聞かれたら「あまり知らなくて、フランカーで調べたらリッチー・マコウが出てきた」と答えたそう。素直!

藤島大「それで警察の昇進試験も突破できる」

西軍20 比嘉一誓

1月1日から沖縄で泳ぎ初めをして大会に備えたとのこと。
「暖かかったんで泳ぎました」
名古屋経済大に進学予定。

藤島大「古い用語ではスクラムハーフがサイド突く事を『潜る』と言った」
谷口「すでに地元ではそれを体現している。調整十分です」

西軍23 大下翔也

高校1年までは済美高校で甲子園を目指していたのですが、ラグビーに転向して花園に出場。

藤島大「野球は投げる打つというところに全てないとだめなんですね、ラグビーは総合力。誰にでも可能性がある」

というわけで今年もお二人による愉快な実況解説楽しみました。
ついつい半笑いで語ってしまいがちですが、毎年こうしてちゃんと放送してるからこそここに立ちたいという選手も多いはずで、レベルアップに貢献してるのは確かです。
来年も楽しみにしております。